鹿追町、環境保全センター、しかおい水素ファーム

1月11日(水)に、北海道の鹿追町様を訪問させていただきました。

1.鹿追町の概要と水素への取り組み

北海道の中央部、大雪山系の南側に位置し人口は約6000人。主要産業は農業で酪農、畜産、畑作が盛んです。町内ではバイオガスから水素を製造して消費する地産地消の仕組みが構築されています。また国内有数の農業地域で、事業化委員会では農機、建機の水素化の取り組みのモデルケースとして検討しています。2007年からは家畜のふん尿を活用したバイオガス発電が開始され、2015年からはバイオガスから製造した水素を利用した環境省の実証事業が5年間続けられてきました。

これまでの実証事業ではバイオガス由来の水素製造技術に加えて、水素ステーションでのFCVやフォークリフトへの水素供給、燃料電池発電など数多くのテーマが進められてきました。今後は水素利用の更なる拡大とそれに応じた水素供給能力の拡張を進めていく予定とのことです。

2.見学レポート

喜井町長から町としての地域性を生かした水素への取り組みについてお話をうかがいました。

続いて「環境保全センター(中鹿追)」を訪問して農機や建機の水素化に向けた意見交換を行いました。

農場を経営している方々からも直接、カーボンニュートラルを進める現場の思いを聞かせていただきました。

環境保全センターには大きな発酵槽、貯留槽が設置されており、ここでバイオガスが生み出されます。写真は、まず堆肥コンテナ。

次に、地下ピット。

発電。

堆肥生産。水分量が農家ごとに違うため、建屋を分けているそうです。

定置式燃料電池。

また、水素製造装置と隣接した水素ステーションでは70MPa、35MPaの2つの圧力での供給が可能で、機能的に設計されています。

併せて、バイオガス発電や排熱を利用したチョウザメの養殖やマンゴー栽培、サツマイモの乾燥(干し芋)など幅広くバイオエネルギーが利用されていました。

北海道の農業地域で水素が資源循環の手段として活用されている状況は、今後の目指すべき姿を考えるうえで大変参考になりました。ありがとうございました。