福岡市

7月8日に福岡市役所を訪問。運輸のFC化の取り組み例として①ごみ収集車②給食車(民間委託)について聞かせて頂いた。


①ごみ収集は夜間に行うのは福岡市の特色で、0時から6時までフル稼働させる必要がある。EVでは途中充電が必要だがFCでは一度の充填で対応可能である優位性があり採用。

②給食搬送後から回収までに待機時間(約2時間)が発生するため、ガソリン車だと夏場はアイドリングストップで冷房を止めるとドライバーの健康上問題がある。そこでFCであればCO2排出することなく冷房の効いた車内で待機可能であり、EVよりも長時間稼働させることができる。


福岡市の取組は水素を活用する理由として非常に合理的であり、他の自治体においてもこの考え方は横展開した方がよいと思った。これらの水素利活用を推進する理由付けは、裏を返せば水素活用のメリットを宣伝することにもつながるのだと認識を新たにした。こういった情報をユーザーのみならず社会全体に広めていくことが水素の認知度向上に繋がる。


しかしながら課題はコストが高くなることであり、前向きな事業者を補助する仕組みが必要。またグリーン水素の定義は明確にされていないが、福岡市では再生可能エネルギーである下水バイオガスからつくる水素を「グリーン水素」と定義しており、水素社会実現のリーダーシップを取る覚悟がうかがえた。