東北大学 産学連携機構

8月24日、東北大学産学連携機構の小田教授を訪問しました。同機構が入る未来科学技術共同研究センターは、仙台市の象徴の一つである青葉山の広大なキャンパス内にあります。急峻な断崖と広瀬川を巧みに活用した青葉城の配置、精緻に組み上げられた石垣、深い森から往時の威容がしのばれます。当日は産学共創の観点でお話を伺うことができました。

トピックの一つとしてご教示頂いた「カーボンニュートラルに向けた東北大学産学連携グリーンイノベーションへの取組」は、燃料アンモニア産業、水素産業、船舶産業等、10の分野での研究開発が体系的に整理された素晴らしいマップです。

例えば、水素産業に関する研究としては「水素を還元剤とした製鉄技術」、「水素脆化特性評価・解析」、「高効率水電解(水素製造)装置/システム」など、「つかう・はこぶ・つくる(同マップ記載順)」の段階毎の課題に焦点を当てた研究を推進されていることが一目で分かります。同大学のカーボンニュートラルに向けた取組みに感銘を受けました。これらの研究内容は同大学のHPから検索可能ですので、是非ご一読いただければと思います。

もう一つのトピックとして、「東北大学の資源を最大限活用する産学共創」についてもご紹介頂きました。同大学で研究開発を希望する企業が学内に共創研究所を設置し、施設を利用しながら共同研究、自社研究に取組めるという大変ユニークな制度です。こちらも同機構HP(東北大学 産学連携機構 (tohoku.ac.jp))から検索可能ですので、ご興味があれば是非ご確認ください。

既に、特別会員としてJH2Aに参画頂いている東北大学を訪問できたことは大きな財産となりました。今後、いろいろな場面で貴重なご指導・ご助言等が頂けることと期待を大にしています。